大人の歯列矯正体験談

大人の歯列矯正 歯の美容

大人の歯列矯正を経験しました。現在は、矯正装置も外し、保定期間も終了していますが、歯並びが綺麗になり、笑顔に自信が持てるようになったことは満足しています。今は、私が矯正を始めた頃よりも、断然大人の歯列矯正をする人が増えているようですし、興味がある人も多いと思います。そのような人にとって、私が経験したこと、感じたことが少しでも参考になるといいなと思います。

歯列矯正で美人になるために最も大切なこと

「矯正して美人になった」と言われるかどうかは、矯正中と矯正後の自分の生活ももちろん大切だけど、一番は、矯正歯科医の腕と美的センスにかかっていると思います。どの矯正歯科医に治療してもらっても同じ結果にならないことは確かです。

E-ラインとか上下の歯並び、横顔がキレイになるのはもちろん大切だけど、人とコミュニケーションをするときは、だいたい顔を正面に向けますよね。

だから、正面から見た顔、笑顔がどう変わるかが一番大事だと思うのです。

有名なスポーツ選手が歯の矯正をしているのをときどき見かけますが、前より美人になったなと思う人もいれば、ブサイクとまではいかなくても、矯正前の方がよかったな、という人もいます。

本当は、知人に歯列矯正後に美人になった人がいれば、その人が治療した矯正歯科医で治療してもらうことを検討するのが良いと思います。

また、そういうケースがない場合は、できるだけインターネット上で治療結果を公開していて(口元や横顔だけでなく、正面から見た矯正前、矯正後の顔)、自分の美的感覚に合う矯正歯科医を選んだ方が良いと思います。

口ゴボ・出っ歯の矯正

私が矯正を始めたのは大学生の時です。小学生の高学年頃から口ゴボや出っ歯が気になっていて、その頃から矯正を検討していたので、矯正歯科医に相談に行ったことがあります。しかし、話を聞くと、抜歯したり、何度も通院したり、普段の生活も歯磨き等のケアが大変なこと、痛みに耐えなければいけないことなどがわかり、一度は諦めていました。高校受験などが控えていたので、学校生活や受験勉強に支障が出ることも想像できたからです。

その後、大学受験も終わり、晴れて大学生活を送るようになったのですが、ファッションやメイクに気を使うようになって、あらためて自分の口元が気になってきたのです。

口紅を塗っても、唇の形がおかしい。口を閉じていても歯が見える。写真に写った自分の顔が嫌。歯を見せて笑顔が上手に作れないことなどが悩みになり、コンプレックスになっていきました。

そして、出っ歯だけでなく歯並びもだんだん悪くなってきたので、一度諦めていた歯の矯正を思い切ってやることに決めました。上と下と両方の矯正です。

以前虫歯を治療してもらった先生から、目立たない矯正装置で治療してもらえる矯正歯科医を紹介してもらいました。

私の場合は抜歯が必要とのことでしたので、歯列矯正の治療の前に4本抜歯しました。

歯列矯正は痛いけど慣れてくる

歯列矯正は、はっきり言うと痛いです!特に矯正装置を付けた始めの頃。口の中がすごい違和感。しゃべったり、食事したり、口を動かすと口の内側が耐えがたい痛みになります。これが大体一週間ぐらい続きました。でも、慣れると段々痛くなくなります。

それと、通院の度に先生がワイヤーを絞めていきますが、歯が動くので、歯の痛みと頭痛が起こりました。

最初の矯正歯科の治療をやめる

しかし、矯正治療が始まりしばらくすると、だんだん自分の顔がブサイクになっているのに気づきました。そして、日に日に出っ歯具合が酷くなって屋根のようになり、耐えられない状態になったので、治療を担当する矯正歯科医に、なぜこんな状態になるのか話を聞きました。その結果、「このような治療しかできない」とのことだったので、せっかく始めた治療でしたが、途中で止めることにしました。矯正歯科医の治療方針と考え方が私に合わなく、これ以上治療を続けることは精神的ダメージも大きかったからです。

別の矯正歯科で治療を再開

でも、矯正治療の途中の歯をそのままにしておくことはできないので、再度他の矯正歯科で治療してもらわなければ、と必死になりました。今度は自分で歯の矯正のことをいろいろ調べたり、知人を当たって、歯列矯正に定評のある先生を教えてもらったりしました。その内の数名の先生に初診で治療方法についてしっかり話を聞き、こちらの要望を伝えて、一番納得できる先生に治療してもらうことにしました。その先生が目指す治療後の顔のイメージと、自分がなりたい顔のイメージとがほぼ一致したからです。

セラミックブラケットで歯列矯正

私がセラミックのブラケットと金属のワイヤーで歯列矯正をしました。セラミックのブラケットは通常の金属ブラケットよりも目立ちにくいためです。矯正歯科医の先生によると、私の症例は難易度が高い方だったので、本当は金属ブラケットの方がベストだということでしたが、やっぱり目立つのが嫌だったので、セラミックにしました。金属ブラケットの方が歯を動かしやすいし、歯の矯正期間も短くて済むというメリットはありましたけど。

もっと目立たないのは、ワイヤーも透明とか、マウスピース矯正でしょう。でも、できる人の症例は限られるそうです。また、歯の裏側に矯正装置を装着する方法なら、一番矯正をしているのがバレないですが、先生の説明では、しゃべったり、食事をしたりする際に、舌が傷つくのでやめたほうがいいということでした。まあ、歯を矯正していることは、本来何も恥ずかしいことではないので、できるだけ人目を気にしないようにしました。

歯列矯正した期間

ブラケットやワイヤーを歯に装着していた期間は一年半です。(これも、失敗した一回目の歯列矯正の期間を除く)その後、マウスピースに移行し、最後は寝る時だけの保定装置を装着しました。この期間があわせて約3年程度でした。

歯列矯正にかかった費用

歯列矯正は保険適用外になります。まとまって支払った費用が60万円ぐらい。これは、最初の失敗した歯列矯正費用はは払い戻されたので含んでいません。その他、通院する度に処置料として3000~5000円ほど支払いました。

歯の矯正中はケアが大切

歯を矯正している間は、ものを食べると食べカスがワイヤーやブラケットに付きやすいので、食後はまめに丁寧に歯を磨かないと、虫歯のリスクが高まります。なので、外出先でも必ず歯ブラシ持参で歯を磨いていました。

マウスピースに移行

セラミック矯正で大体口元が整ってきたところで、マウスピースに移行しました。マウスピースは透明の歯形を下からはめ込むもので、セラミック矯正よりもさらに目立ちにくいものでした。ただ、食事の時以外は付けっぱなしにしなければなりません。なぜなら、まだ歯が不安定な状態なので、外す時間が長いと後戻りしてしまうからです。だから、食事以外の時に、ちょっとお菓子でもつまもうかな、というときも付けたり外したりが大変でした。だんだんおやつを食べることが面倒になったので、その当時はとてもやせていました。

寝る時だけのリテーナーに移行

マウスピースでの保定が数ヶ月続いた後、寝る時だけの保定装置に代わりました。食事以外でも外す時間ができたので、外で食事したりお茶したりするのが楽になりました。たまに付け忘れて寝てしまう時がありましたが、そうすると次の日に装着しづらくなりました。歯というものは本当に後戻りしやすいんだな、と恐怖を感じたので、サボらず毎日付けようとがんばりました。

そして、最後に先生から保定装置を外してOKと言われたので、長かった歯列矯正もようやく終わりになりました。

歯列矯正終了数年後に少し後戻り

歯列矯正したことによって、出っ歯じゃなくなって口ボゴが解消されたし、唇の形の綺麗になって、リップも塗りやすくなりました。また、矯正期間中はどうしても笑わなくなっていたのが、人前で思いっきり笑うことができて、性格も前向きになった感じがしました。

お金をかけて、長い間忍耐強く矯正治療をがんばったおかげだと、本当に嬉しかったです。

ただ、デメリットが全くなかったわけではありませんでした。

私は元々小鼻が狭くて鼻はわりと高い方だったのですが、矯正後はなんとなく目と目の間が広がったような感じになったり、顔全体と小鼻が広がった感じで、何というか少しのっぺりした顔になりました。最初に治療した矯正歯科で、歯のアーチを広げるような治療をしていたからかな、と思いました。また、次に治療した矯正歯科でも、左右の奥歯の裏側に突っ張りみたいな装置を入れていたので、同じくアーチを広げる治療をしていたのでしょうね。

詳しくは分かりませんが、歯科矯正で歯のアーチを広げる治療は良くあるみたいですね。物理の原理で考えると、アーチを広げた方が、出っ歯を引っ込めやすいんじゃないかと思います。

まあ、後悔するほどのことではなく、矯正して良かったと思う方が大きかったので、おおむね満足していました。

保定装置を完全に付けなくから数年後、すこし元のように歯が出てきて、いわゆる「後戻り」が起こってしまいました。これは、誰でも起こりうることかもしれません。一生保定装置を付けていれば防げたかもしれませんが、私は嫌でした。だから、仕方ないかな、と思っています。

歯を矯正しなくてはならなくなったのは、口呼吸をしていたとか、生活習慣に何らかの原因があったのだと思います。だから歯の矯正以前の生活習慣を続けていれば、また同じことになってしまうのです。

矯正歯科の先生が最後にお話されていたのは、普段から口を開けていると後戻りしやすくなるので、唇の力をつけて、普段からしっかり口を閉じていなくてはいけないとのことでした。私も今、唇の筋肉(口輪筋)を鍛えるよう心がけています。

でも、私の場合は、後戻りしてかえって良かったなという事もありました。矯正治療で広げられていた歯のアーチが後戻りしたので、広がっていた顔の幅や目と目の間隔、広がっていた小鼻も元に戻ったからです。

できるだけ情報収集の上納得のいく治療を

私は、一度矯正治療を失敗し、再度やり直しをしました。二回目の先生の腕がよかったので、満足できる結果となりましたが、歯列矯正は費用と年月も忍耐も必要なので、本当は、一度も失敗しない方が良いと思います。また、実際は、歯列矯正したけど思うような結果にならず、後悔する人もいるようです。

なので、自分がどんな顔になりたいのかをよく考えて、事前にしっかり情報収集することが大事だと思います。今は、たいていの矯正歯科はネット上に独自のウェブサイトがあると思いますので、料金だけでなく、どんな治療を行うか等、あらかじめネットで確認できるかと思います。その上で、一度初診を受けて、しっかり説明を聞いて、納得してから治療するかどうかを決めた方が良いでしょう。

十分納得した上で歯科矯正の治療ができれば、痛いことや面倒なことも、キレイになるためには我慢できると思います。元々はそんなに忍耐強くはない私でも、なんとか歯列矯正することができました。最初は痛かったり色々ありましたが、だんだん慣れていきました。

振り返ってみて、私は歯列矯正をして良かったと喜んでいます。

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